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毎年、クリニックや歯科医院を開業する際にご相談を頂きます。
弊社は開業のコンサルタントではありませんが、
業務上、医療機関の開業コンサルティング会社と共に仕事する事もあります。
また、開業後の集患に必要な広告についてご相談・ご依頼を頂きます。
今回は弊社が今まで携わった中で「開業時の土地や立地のポイント」や「開業後の失敗事例」についてです。
弊社(株式会社ゾッド)は名古屋市を中心に愛知、岐阜、三重の企業やお店、クリニックなどのホームページ制作、看板、チラシなどの広告物を制作しているデザイン事務所です。
このブログは私たちが実際に経験した事、知識を基に書いています!
クリニック・歯科医院など医療機関の開業前の相談について記載した
記事がこちら!
目次
開業でもっとも重要なのは「土地」
飲食店、接骨院などの店舗の開業でも1番重要となるのが「土地」です。
これはクリニックや歯科医院などの医療機関でも例外ではありません。
立地次第で患者数も売り上げも変わるので開業時には慎重に検討しなければいけません。
過去にご相談頂いた中には
「土地が見つからなくて、最終的に親戚の土地に建てました。」
という医院もありました。
親戚の土地が好立地なら良かったのですが、住宅地の中の中だったので埋もれていたので集患に苦戦していました。
歯科医院はなぜ熾烈な競争状態なのか?
今までに内科、耳鼻科、泌尿器科、産婦人科など様々な科目のクリニックからご相談を頂きましたが唯一「競争が激しい」と感じるのが歯科医院です。
実際、歯科業界の売上規模っていくらかご存知ですか?約2兆円です。
この2兆円を詳しく説明すると、1993年 全国の歯科医院は約56,000件で市場規模は2兆円。
2015年 全国の歯科医院は約68,000件で市場規模は2兆円。
なんと・・・市場規模は変わらないのに院数だけ爆上がりなんです。
ちなみに・・・歯科医院はコンビニより多いんです!(汗)
なぜこんなにも歯科医院が多いのか?と言う疑問に関して1番有力な答えは
毎年排出される歯科医師国家試験合格者数が多いからです。
開業する際の土地の種類
開業する際の土地によって集患・売り上げが変わってくるのですが、一言で「土地」と言っても無数にあります。ここでは土地選びに中でキーポイントとなる場所を4種類上げてみます。
オフィス街
一つ目がオフィス街です。
オフィス街に位置する歯科医院は、基本的にオフィスに勤務するビジネスマンの利用が多くなります。勤務時間や働き方などによって、通院できる時間も変わります。
日中の通院が難しければ、仕事終わりの夜間診療を希望する方も多くなります。
仕事帰りのビジネスマン向けに診療時間を遅くまで設定している医院も存在します。
オフィス街とは少し違いますが、キャバクラやクラブなど所謂、
夜のお店が集まっている地域の近隣に開業する医院もあります。
弊社がある名古屋を例に挙げると、
名古屋市中区の栄、飲食店や夜のお店が多い錦の近隣に開院する歯科医院があります。
ビジネスマンもターゲットになりますし、夜のお店で働く方々もターゲットに視野に入れているケースです。
(この場合は歯科矯正やホワイトニングなどを広告し集患されています。)
また、当社のお客様の中で美容外科が入居されているビルテナントを探している方も居ました。
美容と歯科は関係性が深いので相乗効果も見込めます。
駅前
駅前は、人の流れが多く歯科医院の存在を認知されやすい立地です。
時間帯や曜日にかかわらず集患しやすい一方で、
ビジネスを行うのに人気のポイントなので比較的賃料が高い傾向にあります。
集客が見込める場所=人気なのでテナントが空いていてもビルの2階や3階などの場合も多く、
この場合は集患するために必要な販促物が変わってきます。
看板も取り付ける部分が限られており、主にWEB集客がメインとなります。
ショッピングモールなどの商業施設
ショッピングモールなどのテナント、商業施設内にある歯科医院は、土日の買い物客を患者さんとして取り込めます。
場所次第で、平日より土日に来院数が多くなります。
そのため、歯科衛生士や歯科助手などスタッフは土日に勤務することとなるため、
求人の条件として不利になる可能性があります。
最近は郊外ですとスーパーの中に歯科医院や美容室が入居していたります。お子様が通院している間にお買い物ができるので一石二鳥と言う流れでしょうか。
スタッフなどの求人以外に気をつけなければいけないのが、施設内での立地です。
食品を扱うスーパーの場合は生肉・鮮魚との距離も気にしましょう。
閉店後のセキュリティについても入居前にチェックが必要です。
住宅街
都心部以外はこの住宅街がメインになるのではないでしょうか?
住宅街にある歯科医院は、周辺地域の住民が主に利用します。
患者層は子供や主婦、高齢者までさまざま。
自費診療を主軸とする歯科医院では、その地域の平均世帯収入が受診率に影響を及ぼすことを想定しておくべきです。
駅前やオフィス街、商業施設に比べると集患力は強くありませんが、自然な口コミやWEB対策が集患へとつながります。
歯科医院を開業の立地選びの基準やポイント
歯科医院にとって立地を選ぶ際の基準事項について説明します。
メイン診療科目
メインの診療科目は、歯科医院の強みとなります。
その診療科目を求めている患者層がアクセスしやすい立地を選びましょう。
例えば、審美なら女性が来院しやすい駅ビルやおしゃれな街を、義歯なら高齢者が1人でも通いやすいバス停近くや駅ビルを、小児なら幼稚園や保育園、住宅地周辺を選ぶといった具合です。
メインとなる診療科目と立地がマッチしていないと、
腕が良くても全く理解されませんし、スムーズに集患できません。
「最近は小児歯科がメインだから・・」とリニューアルされますが、小児に関しては小学校や幼稚園の場所が変わることはほとんどないので、流行ではなく昔からあった潜在ニーズです。
自身のメインとなる診療科目を開業時に決めていない・または検討していなかった為の場合もあります。
開業時はしっかりと自身の医院のコンセプトを決めていたかで精度も変わりますし、
立地選びで基準がブレることもなくスムーズです。
競合となる歯科医院の調査(市場調査)
歯科医院数は2015年で約68,000軒以上です。
開業を検討している診療圏で競合となる歯科医院の数を調べておきましょう。
患者数の多いエリアは激戦区となりやすく、競合との差別化戦略を立てる必要があります。
競争を避けるために、郊外を選択肢に考えてもよいでしょう。
いかがでしょうか?
立地の種類や選ぶ際の基準を記載しましたが全てに共通して必要なのは事前の調査と計画です。
毎年、開業コンサルタントの方から医院の看板やホームページなどについてご相談を頂きますが・・
正直、市場調査が全くできていないコンサルタントも居るのが現状です。
開業コンサルタントをどのように選んでいるのか分かりませんが、
競合歯科医院、エリア内の主要施設、年齢層そして行政が出している将来の都市計画も確認していないコンサルタントも居ます。
我々もコンサルタントよりご相談を頂いた際に頂いた資料に疑問点があれば質問しますが、
答えず、依頼主に対して報告しない・・そのまま進行される時もあります。
現在の業務が忙しいかもしれませんが、コンサルタントに丸投げではなく休日に自身の足で調査する事が大切です。
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